FRPとは
FRPとは繊維強化プラスチックの総称です。
ガラス繊維であることを明示したい場合はGRP(Glass Fiber Reinforced Plastics)と記述する事が多く、その中でも使用する樹脂の種類により、
エポキシ系樹脂 →GRE (Glass Fiber Reinforced Epoxy)
ビニルエステル系樹脂 →GRV (Glass Fiber Reinforced Vinylester)
ポリエステル系樹脂 →GRP (Glass Fiber Reinforced Polyester)
と一般的には呼び分けられます。
採用した樹脂によって、耐薬品性、強度、コストが変わる為、要求される仕様に沿って最適な材料選定が必要となります。
FRP配管の特徴
【耐久性や耐食性】 |
【軽量→設置が容易】 |
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水、海水、工業廃水、薬品、残留物質やバクテリアが原因で起こる配管内部腐食を不活発化します。
外部環境に因る腐食にも強いため、陰極防食を必要としません。 また、難燃性材料使用の為、難燃性が要求される使用場所に制限されません。 |
鋼管と比べおよそ1/4から1/8に相当する比重である為、ある程度のサイズまでは重機を使用することなく設置することができ、据え付け時の取り回しが圧倒的に容易です |
【低い熱伝導率】 |
【幅広いレンジの配管システム】 |
FRP配管の熱伝導率は、おおよそ1%です。
鋼管に比べて圧倒的に熱量ロスを抑制します。 |
直径は最大1000mm(40inch)、耐圧力は最大75bar 、定尺は最大12m(40ft)で製作、提供しています。
大口径配管は別途最大3000㎜まで対応可能です。 |
【長寿命】 |
【無害性】 |
メンテナンスの機会を減らすことが出来る為、それに伴う運転中止や交換に必要な費用を削減出来ます。 | スチームトラップやバルブ、その他の部品を汚染するスケールや錆などが発生しません。 |
【トータルコストの削減】 |
【多様な継手】 |
鋼管施工の場合に必要な防錆塗装がFRP配管の場合不要で、メンテナンスのための定期的な再防錆塗装工事や内面ライニングの補修工事も必要ありません。
また、配管内面の摩擦係数が低い為、配管圧損が少なく、鋼製ライニング管と比較しても海洋生物の付着が少なくなります。 基本的に25年間メンテナンスフリーです。 |
多種多様な継手も製造しています。また各主要国際規格準拠のフランジも製造しているため、ありとあらゆる配管へ接続可能です。 • エルボ • チーズ • レデューサー (同芯、偏芯) • クロスチーズ • フランジ、閉止フランジ • エンドキャップ など |
幅広い用途(主な利用分野)
冷却水 | 海水 | 化学薬品 |
消火配管 | 蒸気復水システム | 廃水 |
工業用水 | 給水 | 処理水 |
地域暖房 | スプリンクラーシステム | 一般給水 |
等
幅広い仕様
GRP/GRV配管
サイズ | 1-120inch (25-3000A) |
圧力クラス | 最大16 bar(1.6MPa)それ以上の高圧は別途相談 |
内部ライナー | 0.5mm- (仕様に沿って変更可能) |
GRE配管
サイズ | 1-40 inch(25~1000A) |
圧力クラス | 最大75 bar(7.5MPa) |
内部ライナー | 0.5mm |
GRP(ポリエステル系)配管/GRV(ビニルエステル系)配管
最大口径3000㎜に対応し、取水配管などの大口径を要求される屋外配管にも採用されています。
また、複雑な形状でのプレハブ化も可能で、マニフォールド配管など、形状が特殊になる場合でも採用が可能です。
使用環境、流体、圧力、口径に従い、最適な樹脂材料、内層厚み、耐候層(最外層)厚みを選定し、提供します。
大口径配管使用例
GRE(エポキシ系)配管/BONDSTRAND SERIES
耐食性に非常に優れているGRE配管は、送水から燃料処理用まで幅広い用途で採用頂いています。
防火用や食品加工工程用としての特殊な配管システムも設計、提供しています。
よくある質問
また、下記の通り、弊社が製造を委託する生産拠点が各国にあり、仕様、納入先を考慮した最適なサプライチェーンをご提案致します。
※取り扱いベンダーの生産国:マレーシア、インドネシア、韓国、タイ、日本など
–設計圧力がPVC(20℃10bar~7.5bar)に比べて高いためPVCが使用不可能なラインに採用頂けます。
–有機溶剤に対して対応可能なため、薬品ラインに使用出来ます。
-ステンレスを採用出来ない海水ラインで使用が可能です。
–有機溶剤を含む流体にも使用が可能です。
(供給の少ない有機溶剤対応ステンレスの代用として)
ご用意しています。
差し込んで接着する場合はバット&ラップ方法より施工時間は大幅に短縮出来ます。
株式会社OKAMURA
〒652-0831
兵庫県神戸市兵庫区七宮町1丁目10番1号
TEL:(078)652-3151(代)
OKAMURAの仕事
- HDPE製タンク2022年3月16日 - 4:07 PM
- 配管エンジニアリング2021年12月11日 - 4:14 PM
- 装置エンジニアリング2021年12月11日 - 4:09 PM